UC San Diego 合格から編入学までの手続き
はじめに
本記事ではUCSDに編入が決まった際の手続きについて解説しています。この手続きは編入学をする正規留学生向けの情報となっております。
4月時点での合格通知は仮合格であるため、手続きをミスしたら合格は取り消しになる可能性もあります。抜けのないように書類提出や編入手続きを行いましょう。
現在、本記事に記載している締切日は2024年度のものとなっています。来年度以降もおおよそ同じ日付になると思われます。
※サマーセッションをとる場合は、Admission Officeやカレッジのアドバイザーと相談しながら全て前倒しで進めていくことになります。
取り掛かる前に把握しておくべきポイント
- 残高証明の発行
- すべての財務書類は、UCSDへの提出時点から3 か月以内に作成されたもので、英語での記載か公式の認定英語翻訳を添付する必要がある
- 額はドルでの記載
- 1 学年分の見積もりを満たすか、それを超える十分な資金があることを示す必要がある
- I-20の申し込みは8/1まで
- F-1ビザの発行必要な人:新規 or 編入まで5ヶ月以上空くことによる失効
- ① $での残高証明の発行 → ② I-20発行 (同時に残高証明提出) → ③ SEVISの支払い → ④ F-1ビザの申し込み
- 発行が不要な人 :F-1ビザを取得済みで編入まで5ヶ月以内
- ① コミカレ最終日から2ヶ月以内にコミカレにSEVIS Transferの申し込み → ② $での残高証明の発行 → ③ I-20発行 (同時に残高証明提出)
- 編入によるF-1ビザ自体の更新はないのでビザ上の学校名は最初の学校のままとなる
- パスポートを更新するときF-1ビザは貼り直し不可能なため、添付してある古い方を持ち続ける必要がある
- UCSDのサイトには8/1超えてもしばらく受け付けてるとは書いてあるが、iPortal (留学生用ポータル) には8/16が最終締切と記載あり
- F-1ビザの発行必要な人:新規 or 編入まで5ヶ月以上空くことによる失効
- 各種書類の発行期間
- 残高証明:約1〜2週間
- I-20:約1週間~1ヶ月
- F-1ビザ:約1〜2ヶ月
- 全てのプロセスは約2〜3ヶ月
- 学校規定の保険 UC SHIPはWaive(取り消し)できない
- CA州の基準では医療保険は薬物濫用や中絶などもカバーしていないといけないが、日本の留学保険だとカバーできていないから
- 逆に日本の留学保険を加入しなくても問題はないが不安な人は加入がおすすめ
- TranscriptやIGETCの申請
- 発送トラブルが起きたら、担当者宛のメールにAdmissionやカウンセラーをCCにして送信して証拠をいつでも示せるようにするのがコツ!
- ポータルに「米国外の高校出身であれば高校の成績は不要」と記載されているが、実際は高校の成績が必要になってくる
- 複数のコミカレや大学に在籍していた場合、今のコミカレ・大学にTranscriptを送りTranscript Evaluationで単位移行を完了させてからでないとIGETCを申請できない
- Transcript Evaluationについて詳細はこちら
- 履修登録
- UCSDのメールでCanvasにログインし、Academic Integrity Tutorialのコースを完了した後のみ登録可能!
- アカデミックカウンセリングは15分以内のDrop-In Zoom (予約なし) や問い合わせフォームから。30分以上の通常カウンセリングは学期3週目から開始。
- 各メジャーやカレッジのカウンセラーと履修計画について話し合う
- 基本的には、自分のカレッジのNew Triton Advisingのサイトを確認
時系列To Do List
合格・進学決定直後:International Student Office 関連
- 留学生課からのSEVIS Transfer
- 送信日を学期最終日の翌日に指定しておくのがベスト
- 校内バイトやインターンがある場合はシフト最終日より先にSEVISを進学先に移行してしまうと、バイトができなくなるので要注意
- 学校の最終在籍日から60日以内に手続きすること
- 成績が全て開示され次第、発行手続き
- Transcriptの発行のリクエスト
- IGETC(あるいは一般教養科目の修了証明)を発行をリクエスト
- コミカレは編入先にIGETCを1通のみ発行できる(Waitlist待ちの方は在籍校と編入先に要確認)
- 2箇所以上のカレッジに在学している場合は職員側のミスが起こりやすいので進捗の確認は欠かさないこと!!
6/1:オファーを受けて$250支払い
- Applicant Portalにログイン
- Next Stepをクリック
- デポジット$250を払う
- このとき、不具合を防ぐためにDebit CardではなくCredit Cardを使うこと
UCSDメールの作成
手順
- オファーを受けて直後から翌日に、Applicant Portalに登録しているメールに、@ucsd.eduのメールの作成案内が入る
- 翌日にActivateされるので、そのメアドでGoogle Chromeにサインインしてメールを見れるように
- Duo Security Systemを複数のデバイスでセットアップするように指示がある
- 日本滞在時はアメリカの電話番号が使用できないので、Touch IDやFace ID、ワンタイムパスコードを有効にしておく
注意点
- UCSDのメアドがないとHousingの手続きなどの手続きに進めない
- メアドのActivateに1日かかるので余裕を持って早めに
- Zoomなど学校がサブスクしているツールは随時、利用できるようになる
6/7: On-Campus Housingに申し込み
- 寮に住みたいかどうか・契約期間の希望調査
- 12 month: Pepper Canyon Westのみ
- サマーセッションやインターンの予定がある人が12ヶ月契約が得
- PCWは新築&Fall 24以降に入学の寮生に契約の優先権
- 9 month
- まだ夏の予定がわからない人は9 monthでも良い
- サマー期間の部屋は翌年春に再度契約で引越しの必要あり
- 12 month: Pepper Canyon Westのみ
7/1:寮の契約とデポジット支払い $450
- 6月の3週目頃、Housing Portalへのリンクが届くので契約に進む
- 最初の段階ではDining Option の選択が必須。学期の最初にキャンセル可能
- The Village (Pepper Canyon EastとMatthews), Rita, Pepper Canyon Westが食事プランのキャンセルができる
- Gender InclusiveやInternational専用のBuildingを追加で選択すると、食事をキャンセルできなくなるかも
7/1: Transcriptsの提出
編入までの全てのTranscriptを提出
- 原則、7/1までに提出(当日消印有効)
- 6月後半に学期が終わるような一部のカレッジでは間に合わないので、連絡した上で7/15までに向こうが受け取れるようになるべく早く手続きする
- 不備で紛失など起きた場合はMissing Transcript formなどを提出して知らせる
IGETC(一般教養科目修了)の提出
- IGETCがRequirementの人はなるべくすぐに発行してもらう
- 円滑な履修登録のために7/15までの提出が推奨
- Admission Officeが繁忙期で遅れやすいので、手続きの進捗を定期的にチェック → 遅れるならUCSDに連絡
- コミカレは編入先に1通のみ発行できる(Waitlist待ちの方は在籍校と編入先に要確認)
- 複数のカレッジに在籍していると、手作業の確認が入るので発行ミスが起こりやすい
- 起こってしまったら、オフィスと担当職員に加え、信頼できる職員やカウンセラーをCCにしてメールでやり取り
- Transcript Evaluation (単位移行) に問題があれば、再度手続きが必要(他校で履修したクラスのシラバスなどがあると早い)
高校のTranscript(英文の成績証明)
- 米国外の高校出身であれば高校の成績は不要と記載されているが、実際は高校の成績が必要になってくる
- 高1〜3で十分。アメリカの高1である9年生(中3)は不要
- 日本の高校であれば紙で提出するよう求められる
- 出身高校から郵送してもらうか、自分で未開封の物を持っていれば最寄りのPost Officeから発送する
Requirementとされているドキュメントが全てReviewされると "Congratulations! Your admissions process is complete"というメッセージが表示される
7/1:Photo ID の提出
- ポータルから提出サイトに進み、Student IDカード用の写真をアップロード
- パスポートと同じ比率:ヨコ3 × タテ4
- ApprovedかDeniedかはメールにお知らせがくる
- 期日までにApproveされると、抽選でNintendo Switchが当たるかも
7/10:予防接種・抗体検査
必要な予防接種と検査類のリスト
- 「一般的な日本人がすでに接種済みの項目」と「新規で接種が必要なワクチン」がある
- 母子手帳を確認して不足しているワクチンや抗体検査の必要性を洗い出す
- 日本で打つ場合は数日から1週間空けて打つので余裕を持って計画
- UCSDのサイトではおたふく・麻疹・風疹がMMRとして一つの混合ワクチンとなっているが、接種回数か抗体値の基準を満たしていれば、それぞれ別々に打っていても問題ない
- 接種記録や抗体の有無の確認なので、罹患歴だけでは不十分
- 大学のメディカルセンターで打つ場合は、通常の締切では間に合わないことも多いので日程や締切の免除など要確認
最新情報は公式サイトで確認
必須ワクチン | UCSDでの必須基準 | 一般的な日本人学生のTo Do 確認 |
Meningococcal Vaccine 髄膜炎 | - 1回以上 - 16歳以降 | ほとんどの人が接種が必要 |
T-dap 破傷風・ジフテリア・百日咳混合ワクチン | - 1回以上 - 11歳以降かつUCSD入学時から10年以内 | ほとんどの人が接種が必要 |
Varicella (Chicken Pox) Vaccine 水疱瘡 | いずれかを満たす ① 抗体検査にて基準値を満たす ② 1歳以降で2回以上接種(間隔は28日以上) | 幼児期に1回だけ打っている人が多い → 抗体検査 or 追加で1度接種 |
Mumps おたふく | いずれかを満たす ① 抗体検査にて基準値を満たす ② 1歳以降で2回以上接種(間隔は28日以上) | 幼児期に1回だけ打っている人が多い → 抗体検査 or 追加で1度接種 |
Measles 麻疹 | いずれかを満たす ① 抗体検査にて基準値を満たす ② 1歳以降で2回以上接種(間隔は28日以上) | ほとんどの人が幼児期に2回接種済み ※MR (麻疹風疹の混合ワクチン) として接種しているパターンが多い |
Rubella 風疹 | いずれかを満たす ① 抗体検査にて基準値を満たす ② 1歳以降で2回以上接種(間隔は28日以上) | ほとんどの人が幼児期に2回接種済み ※MR (麻疹風疹の混合ワクチン) として接種しているパターンが多い |
TB Screening 結核検査 | アジア圏の学生は「今、結核にかかっていないか」検査が必要 | 血液検査が必須(疑いがあれば精密検査) |
コロナワクチン | ① 2023年秋以降の最新のワクチンを接種 ② 医療上の理由での免除として医師の証明を提出 ③ 健康不安や宗教上の理由での拒否のフォームを提出 | 左①〜③のいずれかをクリアすること (現在は③を選択しても不便なことは起こらないのでMyChartのチャットからナースに相談) |
- 備考
- おたふくや水疱瘡の抗体検査は血液検査なので、結核検査と一緒に採血できる
- 不明点やコロナワクチンの免除・拒否はMyChartのチャットからナースに連絡
- 水疱瘡とMMRについて
- 「幼児期に1回接種済み+検査で現在は抗体なし」というケースでも、もう一度、接種できれば基準を満たしたことになる(経験談なので、不安な場合はナースに要確認)
証明の提出様式
証明書の作成方法は主に2通り
- 学校規定のフォームを印刷し、医師に記入してもらう(UCSDの提出用フォームはこちら)
- 病院が英語での証明に対応していなければ、自治体の保険センターや民間の書類翻訳サービスを使用
※どちらでも母子手帳でMMRや水疱瘡の接種歴を提示して英文証明にする必要がある
提出方法
- Applicant Portalを開く
- ImmunizationとTB Screeningの項目からMyChart (UCSDの医療サービスのサイト)にログイン
- Menu → Immunizations and Screeningに書類をアップロード
- コロナワクチンはMenu→COVID-19
- トラブルや不明点があれば、チャットからナースに相談可能
7/22:寮の部屋・ルームメイトの希望調査
- Housing Portalから希望アンケートを記入・提出
- 寮の部屋タイプに加え、性格や生活スタイル、飲酒喫煙の有無などが問われる
7/23: Online Training
- VectorSolutionという教育系サイトから、セクハラや人種差別防止のオンライン講習を受ける
- 動画視聴とクイズで2〜3時間要すので余裕を持って取り組むこと
7/26:Academic Background
- IGETC修了資格やサマークラスの有無などが問われるフォームに答えてSubmitボタンで送信
7/26:Student Orientation
- June 17から申し込み可能
- 8月上旬のオンラインと学期開始直前の対面の2つに申し込みして確実に参加すること!
- 参加しなければ冬学期のレジスターができなくなる可能性あり
- 対面の方については$170が徴収される
- 支払いは申し込み時ではなく、9月以降にTritonPayからの支払いとなる
- オリエンテーションの前日が入寮日になる可能性大と言われているが、遅い方の日付だと安心
8/1: Request for I-20
- 留学生用のiPortalというポータルから申し込み
- 3つのドキュメントが必要:
- Passport
- 残高証明
- コミカレのI-20
- 残高証明について
8月上旬:オンラインオリエンテーション
- 自分のカレッジ主催の90分のオンラインオリエンテーションに参加すること
- Zoomにてウェビナー形式で配信される
- 内容は履修計画について
8月中旬:Fallの履修登録
注意点
- 履修登録は全てWebRegというポータルからEnroll、Drop、Waitlistする
- 「席数が足りなくなりそう」「Fallにしか開講していない」など、あらかじめ把握して優先順位をつけておくべき
- 席数はWebRegにて、開講学期は "UCSD コース名 Offering"で検索
- UCSDではカレッジごとの必須科目があり、UCSD全体でDiversity Equity Inclusion (DEI)の授業が必修となっているので履修計画を大まかに作成しておく
- カレッジごとの必修はIGETCの有無で違ってくるので要確認
- DEIは、コミカレの授業でカバーできる場合もあるので確認
手順
- UCSDのCanvasにログインし、All CourseからAcademic Integrity Tutorial (AIT) というコースにEnroll
- AITを完了しておく
- WebRegにログインし、履修開始時間 (Appointment Time)をチェック。これは7月下旬から閲覧可能になる。
- WebRegで取りたいコースを検索、Planをクリックしてスケジュールに追加しておく。
- UCSDでは2回に分けて履修登録する。一回で履修登録が完了しないので注意が必要
- First Pass 8/14~/16:11.5 unitsまで、およそ2クラス分
- Second Pass 8/19~/22:19.5 unitsまで、およそ4クラス分。Waitlist登録が可能になる。
- Prerequisiteが必要なら、EASyからPre-Authorization Requestを提出
Prerequisite事情
Universityでは、学生数の規模が多くなるため人気のクラス(特にIntroductionコース)は取りにくい。よって、Prerequisite (基礎から応用の順番で取る決まり) の通りに履修できないことが多い。UCSDでは、順番をスキップして取れるようにPre-Authorization Requestを提出する必要が出てくる。Prerequisiteの通りに取りにくいことは大学側も承知の事実なので、Transfer生のRequestが承認される確率はかなり高い。平日なら24-48時間程度で結果が通知される。
- EASyにログインし、Pre-Authorization Requestを選択
- 基本情報の入力と、Justificationを書き込み、Documentを添付
- Justification ··· コミカレで履修していた関連クラスのリストアップ、「この学期にそのクラスを取らないと後の履修に影響する」という旨を記載
- Document ··· 基本的にはコミカレのTranscript
※ 取りたいコースのPrerequisiteとなっているコースの内容・カリキュラムを読んで、それに相応しそうなコミカレのクラスを選ぶこと
9/15: Complete the financial responsibility agreement
- 内容を読んで"Agree"をクリック
学期開始直前:対面オリエンテーション
- 自分のカレッジ主催の対面オリエンテーションに参加すること
- 開催日はカレッジによる。時間は9:00AM-4:30PM
- 内容は学生の交流会と大学生活全般の説明会
まとめ
色々やることがあって大変で不安かもしれませんが、一つ一つ余裕を持って終わらせていきましょう!
皆さんが充実した留学生活を送れることを祈っています。