カリフォルニア大学への編入のすゝめ
始めに
カリフォルニアの2年生のコミュニティ・カレッジ通称コミカレに通う学生にとって、最大の目標のひとつと言えるのが、
世界トップレベルの大学であるカリフォルニア大学(University of California)への編入です。
今回の記事では、そんな夢を叶えるための私たちがしなくてはならないことをまとめました。
University of Californiaって?
話を始める前に、まずUniversity of California(以下UC)とは何かを簡単にご紹介しましょう。
UCとはUC Berkeley(UCB)やUC Los Angels(UCLA)をはじめとする、カリフォルニアの州立大学の総称です。
これらの大学が日本の大学と比べ秀でている部分は、やはり英語圏にあるということでしょう。
その結果、世界中からトップレベルの人材自然と集まってきます。
また、カリフォルニアにはシリコンバレーがあることから、情報学科(Computer Science)のレベルが非常に高いです。
そのことをQS World University Rankingsを見ても確認できます。
このように、UCBの世界ランキングは世界の有名大学と並んでトップだとわかります。
世界レベルの授業や研究、仲間たちを求め、多くの学生が目指している大学、それがUCです。
出願準備
基本的に、毎年だいたい8/1-11/30が出願期間となり、合格発表が翌年4月、入学が9月になります。
しかし、そこまでに準備しておかなくてはならないものがいくつかあります。
最も大事なものを以下にリストします。
この3つは全て重要です。
全て重要なので、詳しくは別記事にまとめましたが、3つ全て抜かりなく準備しましょう!
特にRequirementsと課外活動は出願期間の前から準備しなくてはならないので、気をつけましょう。
逆に、これらの3つが完璧なら、合格の可能性が高いと言えます。
自信を持って出願できるよう、早め早めの行動を心がけましょう。
いざ出願!
さて、編入の前年の8/1が来ると、ついに出願をスタートできます。
上の写真のようなUC Application Portalから"Create an account"し、出願を開始しましょう。
登録が完了し、出願ページに行くと、以下のような入力コンテンツがあります。
上記の項目を全て埋め終わると、ついに出願完了です。
それでは一つずつ見ていきましょう。
About you
この項目では、出願者の基本情報を入力していきます。
出願者本人の性別や人種などの基本情報に加え、親の情報(年収なども含め)も入力しなくてはなりません。
意外と面倒なので、先に埋めてしまいましょう。
Campuses & Majors
ここでは、出願したいUCのキャンパスとメジャーを選択します。
UCのキャンパス名にチェックを入れる項目があるので、出願したいキャンパスにチェックを入れましょう。
1回の出願で、全てのUCに同時に出願できますが、出願するキャンパス一つにつき、70ドルかかるので、
予算と相談して出願しましょう。
こんな感じで、僕はしっかり140ドル取られました。
ちなみに、9キャンパス全部に出願すると、70x9で630ドルかかります。
割と全部に出願している人が多くて後から驚きました。
Academic History
ここでは、通っていた高校、大学の入力そして、大学での成績の入力が必要です。
高校の入力内容はこんな感じ。
成績を入力する必要がないのは、日本の高校に通っていた僕らにとって都合が良いですね。
次に大学の入力です。
通っているコミカレを入力しましょう。
特に難しいところはないですね、
次に取った授業と、グレードの入力です。
こんな感じで間違いがないよう記入しましょう。
(PS: Pass, IP: In Progress, PL: Planed)
ここで高いGPAを示すことが、合格のためには非常に重要ですので、コミカレでの授業は気合を入れてAを目指しましょう。
最後に、UC編入に必要な最小限のRequirementsを満たしているかの確認があります。
最小限のRequirementsについては、こちらをご覧ください。
また、出願先のメジャー(専攻)によってはIGETCが必要になります。
IGETCについても別記事でまとめているので、こちらからどうぞ。(Fall 2023以前に入学された方はこちら)
これらの入力が終わると、最後に"Additional information"という項目があります。
ここは、何かの理由で、悪い成績を取ってしまった場合などの理由を説明する場所になります。
コミカレ生活中に何かがあった場合は、合否の考慮に入れてもらえるため、しっかり書きましょう。
Test Scores
ここには、自分持っている様々なテストの結果を入力できます。
ただし、入力は任意で、僕は全て空欄で出しました。
入力できるテストは以下の通りです。
- AP exams
- IB exams
- English language proficiency test
- International exams
AP examsなどを受けて授業をスキップした方は、記入しましょう。
Activities & Awards
ここは、課外活動や受けた表彰などを入力する項目です。
ここも、合否の決定にかなり大きく影響すると言われています。
しっかり準備した上で、完璧に記入しましょう。
入力できるものは以下の5つです。
- Award or honor
(表彰とhonorです。honorは優秀な生徒に学校が与える称号です。) - Educational preparation program
(各UCキャンパスなどが行なっているイベントに参加したら書けます。例: SPMP) - Extracurricular activity
(自分で行った課外活動などはここ) - Volunteer / Community service
(ボランティアや、社会貢献など) - Work experience
(インターンや仕事など、バイトも含みます)
それぞれの項目で入力できるのはこんな感じです。
(矢印でページめくり)
Award or honor
Add-activities-awards-Award-or-honor-UC-applicationEducational preparation program
Add-activities-awards-Educational-preparation-programs-UC-applicationExtracurricular activity
Add-activities-awards-Extracurricular-activity-UC-applicationVolunteer / Community service
Add-activities-awards-Volunteering-Community-service-UC-applicationWork experience
Add-activities-awards-Work-experience-UC-applicationこれらは5つの合計で最大20個まで追加できます。
いろいろな種類の課外活動をしておきましょう!
Scholarships & Programs
ここには自分の人種やメジャー、将来の夢などを書きます。
これは出願者がUCからの奨学金の対象かを判断することに用いられます。
奨学金を狙っている人は、しっかり入力しましょう。
合否にはあまり関わらないと思います。
また、あまり入力に時間もかからないと思われますので、詳しい説明は割愛します。
Personal Insight
さて、ここまでの入力が完璧でもまだ気を抜けません。
1番最後に、1番大変で重要なエッセイ(Personal Insight Questions)が残っています。
エッセイは合計で4つ、全て250-350wordsで書かなくてはなりません。
お題は、いくつかありますが、
まず、全ての出願者が必ず書かなくてはいけないものがこれです。
- Please describe how you have prepared for your intended major, including your readiness to succeed in your upper-division courses once you enroll at the university.
(通称: major)
質問を理解することが非常に重要になるので、あえて和訳は載せません。
そして、以下の7つのお題から3つを選択することになります。
- Describe an example of your leadership experience in which you have positively influenced others, helped resolve disputes, or contributed to group efforts over time.
(通称: leadership) - Every person has a creative side, and it can be expressed in many ways: problem solving, original and innovative thinking, and artistically, to name a few. Describe how you express your creative side.
(通称: creativity) - What would you say is your greatest talent or skill? How have you developed and demonstrated that talent over time?
(通称: talent) - Describe how you have taken advantage of a significant educational opportunity or worked to overcome an educational barrier you have faced.
(通称: barrier) - Describe the most significant challenge you have faced and the steps you have taken to overcome this challenge. How has this challenge affected your academic achievement?
(通称: challenge) - What have you done to make your school or your community a better place?
(通称: social contribution) - Beyond what has already been shared in your application, what do you believe makes you stand out as a strong candidate for admissions to the University of California?
(通称: beyond)
それぞれのエッセイの通称は僕が勝手につけたものですが、名前があると何かと便利なので載せました。
これらのエッセイは出願のページに直接書くのではなく、ワードなどに書いて、
何度も何度も直し、最後の完成品を出願ページに貼り付けることが理想的です。
書き方や準備の仕方等は、UC出願用エッセイの作り方というページにまとめています。
これらが全て終わると、ほぼ出願の全ては完了です。
Review & submit
ここで全ての項目がちゃんと入力されているか、間違っていないか確認し、
ついに出願を"Submit"できます!
その後いくつかの同意しなくてはいけない項目や、チェック事項があります。
そんなに難しいものはないので、すぐ終わります。
ただ、その中に"Gap in education"という項目がある方のみ、文章で答えなくてはなりません
これは、高校卒業後、コミカレに入るまでに期間が空いている人に、その理由を聞く項目です。
留学の準備や、バイトをしていたなどの理由をを書くのが一般的だと思います。
そんなに緊張せずに埋めて、出願を進めましょう。
その後、出願に必要なお金の支払いをして完了になります。
注意!!
最後に1つ注意事項です。
出願締め切りの11/30は、多くの出願者が同時に出願しサーバーがかなり混み合います。
これにより、なかなか出願の処理が進まず、最悪の場合提出期限を過ぎてしまうかもしれません。
できれば、前日の11/29などに出願する方が安全です。
余裕を持って準備しましょう!
出願送信後
出願送信しても実は終わりではありません。
送信後1ヶ月くらいで出願先のUCから、各キャンパスのポータルへのログイン方法が送られてきます。
これは、メールで送られてきますが、かなりの確率で迷惑メールに入ってしまうので、
出願後は迷惑メールも含めてしっかり確認しておきましょう。
ちなみに、僕も迷惑メールに来ました。
ポータルにログインすると、各大学が追加で入力を求める項目がある場合があります。
そんなに大変ではないので、すぐに入力してしまいましょう。
これが終わればようやく完了です!
あとは合格発表を待ちましょう。
合格発表
ほとんどのUCキャンパスは4月の中旬から下旬にかけて合格発表をします。
ちなみに、今年の2022年、UCBと UCLAは4/22(Fri)が合格発表日のようです。
キャンパスによって合格発表日は違い、キャンパスによっては3月中に決まるところもあるようです。
僕も、現在結果を待っているところです。
最後に
今回は、カリフォルニアのコミカレからUCへの出願方法をまとめました。
この記事に書いた通り、かなりのやることがあり、編入志望者は非常に忙しい日々を送ることになります。
しかし、合格を勝ち取った暁には、世界のトップレベルの授業、研究、仲間たちと出会えるのです。
出願を目指す皆様、この他では変え難い環境を求め、進み続けてください。
皆様の幸運をお祈りしています。
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