IGETCとは? & 2023年度のIGETCの改変について

はじめに

2023年の秋学期からコミカレに入学する人へのIGETC(基礎教養科目)がアップデートされました。今までと少し変わり、履修プランにおいて注意が必要な学生もいるので、ご紹介したいと思います。(2023年度のIGETCはこちら

2023年の秋学期よりも前にコミカレに入学した人対象外で、引き続き自分が入学した年度のIGETCでRequirementを満たすことができます。(2022年度までのIGETCはこちら

University of Californiaが公開しているIGETCに関する公式ウェブへのリンクはこちらです。

そもそもIGETCとは?

IGETCとはIntersegmental General Education Transfer Curriculumの略で、カリフォルニア州内のCommunity Collegeで利用されている基礎教養科目のカリキュラムのことです。コミカレからカリフォルニア州の州立大(UCCSU)に編入する際に取る必要になることが多い科目が示されています。

日本と同様、アメリカの大学でも最初の2年間で基礎教養を学ぶことがほとんどで、このIGETC編入先のカリフォルニアの州立大の基礎教養科目に対応するように作られています。分野ごとに何科目とる必要があるのか決まっているため、各コミカレがIGETCの表を所有していて、そのコミカレで開講しているコースがリスト化してあります。

IGETC表の画像

必要な専攻かどうか判断するにはAssist.orgから調べることができ、サイトの利用方法はこちらの記事にまとめています。

※2023年以前に入学した方の場合、IGETCの改変には関係ありませんので、詳しい見方はこちらの記事をご覧ください。

IGETCの改変で何が変わったのか

IGETCは6つの分野(Area)から成っていましたが、新たに7つ目が付け加えられました。Area 4 (Social & Behavioral Science)から1科目減り、新設されたArea 7 (Ethnic Studies)で1科目追加されています。

新しくなった2023年度のIGETCでは、"2023年秋以降入学"のコミカレ生がこの7つの分野(Area)ごとに "その分野の科目を何個(何単位)ずつ" 履修する必要があるのかが指示されています。

トータルの単位数やクラス数の変更はないため、ビジネス・STEM・アート系専攻の学生にとって問題ありませんが、Area 4を多くとる機会のある社会科学系の専攻の学生は注意が必要です。

社会科学系の学生は本来だったら、自分の専攻での編入やDegree取得で必要なMajor Requirements(必修)がIGETCとかぶっている部分で基準を満たせていましたが、新たにArea 7を取るために1科目加える必要が出てきます。Anthropology、Political Science、History/Humanities、Psychology、Sociology、その他外国語や言語学をメジャーとしている学生が該当します。

では、最新版のIGETCをどのように確認すれば良いのか、Diablo Valley CollegeのIGETC表をもとにご紹介します。

IGETCの満たし方

Area 1 — English Communication 

AとB、それぞれから1科目ずつ。必要な人はCも1科目履修。

  • 1-A — English Composition: 1科目
  • 1-B — Critical Thinking, English Composition: 1科目(※編入目的の方は必ず英語を履修。DVCの場合はENGL123かENGL126)
  • 1-C — Communication: CSU編入とAssociates Degree取得の方のみ1科目

Area 2 — Mathematical Concepts and Quantitative Reasoning

全体から1科目以上履修。ここではカレッジレベルの数学のクラスを1つ以上とる。

※日本の中学から高校1年くらいまでのレベルを扱っている基礎の数学については除外されている。120番台以下のほとんどのコースは除外と考えて問題ない。

Area 3 — Art and Humanities

全体から3科目(9単位以上)履修する。AとBのどちらか一方から2つ以上とることになる。

  • 3-A — Art: 1科目以上
  • 3-B — Humanities: 1科目以上

Area 4 — Social and Behavioral Science

全体から違う科目を2科目以上(6単位以上)を組み合わせてとる。

  • OK例:SociologyとPsychology ⇒ 違う分野なのでOK
  • NG例:Sociology (Level 1)とSociology (Level 2) ⇒ 同じ分野なのでNG

※今回の改変で1科目(3単位分)減らされた

Area 5 — Physical and Biological Science

AとBから1科目ずつ履修し、どちらか1つはラボ(実験)有りのものを選ぶ。合計で7単位以上。

  • 5-A — Physical Science: 1科目以上
  • 5-B — Biological Science: 1科目以上
  • 5-C — Laboratory: AかBのどちらかでラボありを選択

Area 6 — Language other than English

  • 英語以外で高校教育を2年以上受けた証明(成績)を提出。
  • IGETCの表で指定された外国語の授業を履修。
  • SAT、AP、IBなど指定の試験で必要なスコアを取得した証明を提出。

※日本人留学生は大抵、高校教育の証明で基準を満たせますが、インターナショナルスクール等に通っていた場合は注意が必要です。

新設!Area 7 — Ethnic Studies

2023年の秋学期から新設された分野

1科目(3単位)以上とる。

  • ETHN101 - Introduction to Ethnic Studies (DVCの場合)

Diablo Valley Collegeの場合、1コースのみ開講しているので、IGETCが必要な学生は無条件でETHN101と履修する必要があるります。

Fall 2023以前に入学している方は、自分が入学した時のIGETCを引き続き履修すれば問題ありません。

まとめ

履修計画を早めに立てておくことが、コミカレでの学業と編入の成功への近道だと言っても過言では有りません。定期的にコミカレのアカデミックカウンセラーと相談して、コミカレ在学中の履修プランを固めておきましょう。

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