大学紹介&現役留学生インタビュー:カリフォルニア大学バークレー校編

アメリカには世界レベルの大学が日本をは比べ物にならないくらいあります。留学生にとってそんな大学で学べるのは1つの夢といえるでしょう。

今回の記事では、現役日本人留学生へのインタビューをもとに、カリフォルニア大学のバークレー校についてご紹介させていただきます。

カリフォルニア大学バークレー校とは?

まずカリフォルニア大学バークレー校とはどのような大学なのでしょうか?

カリフォルニア州サンフランシスコ近くのバークレーという街にあり、ソフトバンクグループの孫正義やAppleの設立者のひとり、スティーブ・ウォズニアックなどを輩出した公立名門大学(通称 Public Ivy)のひとつです。また現地ではCalの愛称で親しまれています。

さらにイギリスの教育関連情報誌 “Times Higher Education” が発表した世界99ヶ国・地域にある1,600以上の大学を対象とした2022年度版のランキングによると、世界ランキングでは第8位にランクイン、全世界の公立大学では第1位です。

また2022年時点で、総勢111人ものノーベル賞受賞者を輩出しています。(バークレーの卒業生、教授、学者でのトータル)

バークレーでの学業

コミュニティカレッジから編入した学生へのインタビューでは、教授の質が良く、説明が非常にわかりやすいという印象があるようです。

一方で、1年から入学した学生たちがすでに研究論文など応用的なリソースを扱い慣れているため、準備と授業の難易度が高い上に課題も多く、コミカレとは比べ物にならないくらい忙しいという声もあります。

また授業が進むごとにグループワークも増え、英語での学術的な内容のコミュニケーションが大変になってくるそうです。

また、Tutoring (優秀な成績で履修完了した生徒が履修中の生徒をヘルプする制度) が毎日5時間ほど開いており、Office Hour (授業外で教授に教えてもらえる時間)と同様、課題や日々の授業をこなす上で多いに役立っているそうです。

留学生へのサポート・設備面

アメリカの多くの大学には、International Student Office(留学生課)という留学生にとって欠かせないサポートセンターが設けられています。バークレーのInternaional Student Officeは授業や渡航関係など、様々な相談に予約なしで丁寧に対応してくれて、在校生としてかなりおすすめできるポイントだそうです。

また設備も充実しており、図書館にいたっては夜遅くまで開いているので、多くの学生が残って勉強しています。

交通に関しては在学生はバークレー周辺のバスが無料で乗れるICカードがもらえるので、少し遠くの家賃の低い地域に住んでバス通学をする学生も多くいます。

サザーゲイト:バークレー校のシンボル

バークレーは多様性を重視しているので、さまざまな編入生も含めバックグラウンドをもつ学生が集まっています。留学生は学士課程では約12%を占めており、アジア人留学生も多い傾向にあります。

大学での交友関係は、授業よりもクラブなどの課外活動を通して広がることの方が多い印象があるようです。

バークレーのハウジング事情

バークレーの留学生のハウジングは以下の4パターンです。

  • ベッドルームもしくはマスタールームとリビングがあるアパートを2人以上でシェアする
  • 5~6人で一軒家を借りる
  • 大学の寮に入る
  • ホームステイ

居住先に関して、アメリカでは日本のワンルーム(スタジオルーム)もしくは1Kといった一人暮らし用の手頃な価格の部屋はかなり珍しいです。バークレーへの編入の場合、寮かアパートに入る人が多いです。キャンパスから徒歩圏内のアパートは1 Studioで月$1900が相場です。

またキャンパスから少し離れたアパートだと1 Bed Room (ベッドルームとリビング)で約$2400となり、この場合は2人でシェアして$1200になります。バークレーエリアのアパートは、ここ1〜2年の円安状態の為替だと日本円にして約15万から25万程度かかりますが、この額が平均的だそうです。

寮の場合、食事付きのシェアルームで最安値でも$1600からとなっています。

どの居住先を選ぶにしても、供給率が足りておらず競争率は高くなっています。補欠合格 (Waitlist) の場合、寮やアパートを決めるのにかなり苦労することがあるそうです。

Residence Halls Unit 1 and Unit 2 in 2022

バークレーに住んで良かったこと

現役生がバークレー周辺の住んでみてわかった良い点としては「食が充実していること」だそうです。学内に食堂やカフェが多くあり、さらにアジア人が多い街なのでアジア系の飲食店も多く、日本食のカフェまであり、色々な食べ物が楽しめます。ただし、ハンバーガーが$10というようにカリフォルニアの物価に応じて高くなっています。

また、学内でイベントがある際は、フリーフードが出ることもあります。そして学生は週に一回、フードパントリーといって、無料で食材をもらえる機会があります。豆腐や魚など提供されていて種類豊富ですが、開始1分でなくなることもあるそうです。フリーフードやフードパントリーをうまく利用すれば食費は月$100以内に収めることも可能です。

バークレーのフードパントリー

バークレーに住む上での注意点

バークレーでの生活に関して気を付けるべきこと・知っておくべきこととしては以下の2つが挙げられるそうです。

  • 古い建物が多く汚いエリアがあること (治安も悪い)
  • ホームレスや宗教勧誘が校内をまわっていること

何個かブロックが違えば、治安がガラッと変わることもよくあります。特に汚いエリアは治安も悪くなるので、居住先を決めるときのリサーチは必須です。

バークレー生の就活

バークレー校にキャリアセンターでサポートをうけることが可能です。またHaas (バークレーの経営学部かつビジネススクール)では経営学を学ぶ学生のための独自の就活フェアやイベントを開催しています。

そして、日々の大変な課題や授業をこなしながら、就活を進めていくにはしっかりとしたタイムマネジメントが求められます。

日本人留学生は学生ビザの延長であるOPTという就労ビザでアメリカで働いたり、海外大学卒の人のためのキャリアフォーラムに参加して国内外で就活を進めていく人が大多数です。

特にComputer ScienceやEngineeringの学生はアメリカで就職すると日本よりはるかに良い収入が得られるのでアメリカに残る選択をする人が多い傾向にあります。しかし、実際には学生ビザで来ている留学生の米国内就職と就労ビザの取得は厳しく、アメリカに留まるバークレー生は毎年、全体の数パーセント程というのが現実です。

まとめ

バークレー校のマスコット: Oski Bear

公立世界ランク1位のバークレーには、世界中から優秀かつ多様な人材が集まり、大いに飛躍できる機会が提供されています。

日本人の場合、高校から直接入学することも可能ですが、カリフォルニア大学が設けている州外の学校からの入学者数の上限と州外出身者の学費の高さを考えると、カリフォルニアのコミュニティカレッジを通して編入するルートが一般的です。

この機会にぜひ世界トップの公立大学で学ぶことを検討してみてはいかがでしょうか。

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