DVC履修登録のやり方
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始めに
今回は、DVCの授業登録の方法をご紹介します。
DVCのようなアメリカのコミカレでは、日本の高校のようにカリキュラムが決まっているわけではありません。
だから、自分でこのセメスター(学期)にどの授業をとり、先生は誰かを決めて授業登録しなくてはなりません。
最初は難しいと思うので、履修登録の流れを知ることは非常に重要です。
それでは早速解説していきます。
※自分の授業計画の立て方はこの記事ではまとめていません。こちらを参照。
履修登録の重要性
まずは、履修登録がコミカレ生活でどれほど重要なのかということからです。
まず結論から言うと、履修登録は高いGPA取得に最も重要です。
僕の先輩によると、履修登録でそのセメスターの成績の8割が決まるそうです。
では、履修登録の何がそんなに重要なのか、なぜそんなに重要なのかみていきましょう。
履修登録において、最も重要なことは、良い教授の授業を選ぶということです。
コミカレの授業には、同じ授業を教えてる先生が何人もいます。
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例えばこれはENGL-122ALの授業ですが、教えてる教授がこのように複数います。
そして、僕ら学生は、今学期どの先生の授業をとるか選ぶことができます。
ではなぜ、教授選びがそんなに大事なのでしょうか。
その答えは、授業の質やAの取りやすさにあります。
実際に授業を受けてみれば分かりますが、教授によって授業の質に天と地ほどの差があります。
人によっては、課題のみで全く授業をしない先生や、試験の採点結果が1ヶ月以上帰ってこない人もいます。
そういう先生は、だいたいメールの返信が遅かったり、質問しても答えてくれなかったりします。
良い教授選びでそういう質の悪い先生を避けることができます。
また、グレード(成績)の付け方も人によって大きく異なります。
ほとんどの生徒にAをつける教授もいれば、50人のクラスの中で5人くらいにしかAをあげない教授もいます。
実際このように、教授選びでグレードのほとんどが決まるのです。
つまり、良い教授選びさえすれば、GPA4.0(オールA)も夢ではないのです!
履修登録の準備
それでは良い授業登録をするための準備をしていきます。
ここが履修登録を成功させるために1番重要な項目になります。
まずInsiteから"Plan-Progress"へ進みます。
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次に"Plan and Register"へ進みましょう。
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すると以下のような履修登録画面に行くので、右上の検索欄から授業を検索。
自分の授業計画をもとに、今回のセメスターで取る授業の名前を検索しましょう。
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今回は"MATH-192"の授業を検索。
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すると、その授業と教授がずらっと出てきます。
そこでまず思うのが、どの教授が良い教授なの?ということでしょう。
そんな学生の悩みを解決してくれるツールがいくつか存在するので紹介していきます!
Rate My Professors
これは名前の通り、生徒目線の教授の評価をまとめているサイトです。
コミカレ生にとってかなりお馴染みのサイトと言えます。
まずはRate My Professorsにアクセスします。
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ここの"Your school"の場所で自分のコミカレ名(Diablo Valley College)を検索。
すると、教授の検索画面が表示されます。
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授業を調べたときに出てきた教授の名前を調べていきます。
今回は、僕の"Physics"の先生である"Evan Large"教授を調べてみましょう。
僕がPhys-130, 230, 231と3クラス全てで取った教授です。
調べてみると、こんな感じ。
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重要な項目をまとめておきます。
- Quality(授業の質): 4/5
(物理の授業にしては高いです) - Difficulty(難易度): 3.2/5
(物理の授業は難易度が上がりがちです) - Would take again(もう1度この先生に教わりたい): 82%
(これは非常に高い値です)
下にスクロールすると、
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このように、学生個人個人の評価が書いてあります。
取ったグレード等も書いてあり、僕の意見としては、この個人の意見が最も重要だと思います。
左上にある"All courses"のタブから授業ごとの意見を見ることができます。
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自分の取ろうとしている授業でのその教授の評価を見ることが最も重要です。
これらの評価を総合して考えれば、その教授が大体どんな授業をしてどんな人なのか判断できると思います。
履修登録時の必須サイトなので必ず使えるようになりましょう。
授業評価シート
こちらは、DVCの日本人がDVCの日本人のために作ったRate My Professorsになります。
こちらから授業評価シートにアクセスできます。
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こんな感じで、日本語の評価が書かれています。
Rate MY Professorsほど評価の数が多くないのと、少々見づらい部分はありますが、
日本語での日本人による評価が見られるのはかなり便利です。
これは、例えば英語の授業でアメリカ人の評価を聞くのと留学生の評価を聞くのでは大きく違うからです。
こちらも是非ご活用下さい。
Transfer Camp
履修登録必須ツール3つ目は少々毛色が違うものです。
これは、何人の生徒がどのグレードを付けられたかを記録しているサイトです。
まずはこちらからアクセスしてみましょう。
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アクセスしたら、結果を見たい年をどれか選びます。
試しに2018を選択してみました。
そして、右上の"Search"にて教授の名前を検索します。
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するとこのように、教授がどの授業で、何人に、どのグレードを付けたのかがひと目で分かります。
これは履修登録で教授を比較する際に非常に強力なツールです。
こちらも必ずおさえておきましょう。
履修登録
とる授業の教授が決まれば後は授業登録するだけです。
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先ほど授業を検索した画面にて、取りたい先生の項目の右上にある"Add Section to Schedule"を押します。
Prerequisite等の問題が何もなければこのようにPlannedとして追加されます。
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後は右上の"Register Now"を押した時点で席が空いていれば授業の履修登録は完了です!
「席が空いていれば」という部分をハイライトさせていただきました。
察しが良い人はもうお気づきかもしれませんが、そう、必ず席が空いているとは限りません。
特に人気の高い良い教授は席がすぐに埋まってしまい、取ることがすごく難しいです。
その問題を解決し、ほぼ100%取りたい教授の授業を取る方法を次のセクションで解説します。
確実に取りたい教授の授業を取る方法
人気の教授の授業はすぐに埋まってしまうため、取れるかどうかが運に左右されると思うかもしれません。
しかし、実は確実に取りたい教授の授業を取る方法があります。
この方法をご紹介する前に、1つ知らなくてはならないことがあります。
それは、全ての学生はそれぞれの履修登録スタート時間があるということです。
この時間以降じゃないと、"Register Now"ボタンが押せないため、
Plannedになっている授業の履修登録をすることができません。
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こんな感じで、これまで取ってきた単位数等によって履修開始日が変わります。
つまり、履修開始日が早い権利を持っている人が、良い教授を取る上で非常に有利になるわけです。
ここまで分かったら、確実に履修を成功させる方法を理解できると思います。
以下の2つの合わせ技で、ほぼほぼ取りたい授業を確実に取れます。
- 履修開始時間ぴったりに"Register Now"を押す
(これをすることで、できるだけ先に授業登録をしましょう。) - Note Takerのボランティアをする
(上のスケジュールを見ると、Note Takerの人が早く履修登録できることが分かります。)
Note Takerのボランティアは誰でもできる上、授業で取ったノートを提出するだけなのですごく楽です。
これでボランティアをした学期の次の学期で早く授業登録できます。必ず申し込みましょう。
僕も全ての学期でこのボランティアをして、全ての学期で取りたい授業を取れました。
ちなみに、新入生の方はこの恩恵を受けられません。
しかし、新入生が取る授業は良い教授が複数いるので、履修登録に少々遅れても良い教授の授業が取れます。
席が埋まってしまってたら?
取りたい教授の授業が埋まってしまっていても、まだ諦めるのは早いです。
埋まった授業に履修登録をすると、"Waitlist"に入ります。
これは、誰かが授業を取るのをやめたときに、代わりに入れる制度です。
"Waitlist"に入ってしまったけど、まだその教授が良いなら、初回授業に出席してみましょう。
席が空いていたら、授業に入れてくれます。
割とこれで授業に後から入る人は多いので、諦めずに頑張ってみましょう!
終わりに
今回は、DVCの履修登録の仕方について解説しました。
履修登録は、アメリカに渡ってきた日本人の留学生にとって最初の関門と言えます。
失敗すれば最初のセメスターからBがつき、成功すれば好調なスタートを切れます。
アメリカ留学において非常に重要なこの履修登録というイベントに早く慣れておきましょう。
この記事の内容がアメリカ留学を成功させたい学生の手助けになれば幸いです。
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