コミカレから他大学への編入出願の方法
始めに
アメリカで勉強する学生にとって、1年目に入学した大学から他大学への編入は、一般的なことです。
コミカレで基礎の勉強を終え、そこでとった単位を持って、2年目や3年目から他の大学で学ぶことができます。一般的には、最初に入ったコミカレより上位の4年生大学に編入を目指すのが一般的です。
今回は、コミカレで勉強する学生がどのように他大学への出願をするのかをご紹介したいと思います!
※カリフォルニアのコミカレからカリフォルニアのトランスファーシステムを利用して編入を目指す方はこちら
まずは出願する大学を決めよう!
アメリカには数多くの大学が存在するため、出願する大学を決めるのにも時間がかかります。
決め方にはいくつかの方法があり、例えば、大学のランキングで選ぶ方法です。
これはQS World University Ranking 2022の結果です。
アメリカの大学では日本でも有名なMITやStanford大学が上位にランクインしているのが分かります。
また、US Newsが出している、2022 Best National University Rankingsではアメリカ内の大学のランキングを見ることができます。
このサイトでは、メジャー(専攻科目)ごとのランキング等も見ることができます。
ランキングから大学を選ぶ以外に、学費や出願に必要な条件で選ぶこともできます。
出願に必要な条件に関しては、次のセクションでまとめていますので、そちらをご覧ください。
学費に関しては、各大学のホームページから確認できます。また、US NewsのBest Value College Rankingからも確認できます。
出願準備をしよう!
出願したい大学が見定まってきたら、次は出願準備をします。
日本の大学と違って、ほとんどのアメリカの大学は出願時の書類で合否が決まるので、この準備が1番重要と言っても過言ではありません。
では出願のためには何が必要なのでしょうか。僕も出願したRice Universityを例にとって紹介していきます。
まず、出願したい大学のAdmissionのページに行きます。Rice Universityで言うと、このページです。
Admissionのページを見てみると、必要なものを一覧で見ることができます。
この大学では、
- ACT or SAT
(日本で言うセンター試験、出願前に受けないといけません。ただしCOVID-19の影響で、2022現在必要ない大学が多いです。) - The Coalition Application or the Common Application and Rice writing supplement
(このどちらかの出願ポータルを利用して出願することになります。この後、Common Applicationの簡単な紹介をします。必要なエッセイなども、ここに書くことになります。) - $75 nonrefundable application fee (must be paid online)
(上記出願ポータルから支払えます。) - Official (final) high school transcript in English (or a certified English translation)
(日本の高校に行っていた方は、高校から直接出願したい大学に英文成績証明書を郵送してもらわなくてはいけません。時間がかかるのでお早めに!) - All official college transcripts in English (or a certified English translation)
(アメリカのコミカレに通う方は、ほとんどの場合オンラインで申請できます。DVCの方はこちらでやり方を解説しています。) - College Report
(Common Applicationなどの出願ポータルからフォームをダウンロードできます。これを現在通っているコミカレのカウンセラーに記入して出願先の大学に送ってもらう必要があります。) - Recommendation Letters
(上位大学への出願にはほぼ全ての大学で必要です。 これはコミカレの教授からの推薦状です。早めに教授とコンタクトを取って推薦してくれる教授を探しておきましょう。意外とみんな書いてくれますが、他の生徒と差をつけるためには、仲がよく自分のことをよく知ってくれている教授を見つけておくことが大切です。) - English Proficiency
(このページには書いていませんが、普通はTOEFLやIELTS、Duolingoなどの英語試験で決まった点数以上とっていないと、合格しません。こちらに人気大学の必要点数をまとめておきました。) - Requirements
(これもこのページには書いていませんが、3年目から編入したい生徒は、コミカレの間に取らなくてはいけない授業がいくつもあります。これも全てのRequirementの授業を取っていないと不合格になるので、しっかり確認しましょう。こちらもご参考に)
これらが全て準備できて、初めて出願が完了します。
エッセイや書類の準備には時間がかかるので、行きたい大学の準備は早めに始めておきましょう!
Common Application
それでは実際にどのように出願を進めていくのか見ていきましょう!
基本的にどの大学もCoalition ApplicationかCommon Applicationを利用して出願できます。
※大学によっては独自の出願ポータルがあるところもあります。
今回はCommon Applicationを例にとって説明します。
まず、編入生の方はTransfer生としてアカウントを作ります。
ログイン後の画面はこちら。
出願したい大学を上の"Add Program"のタブから追加します。
こんな感じでRice University等出願したい大学を選びましょう!
次に、必要事項の入力です。
メインメニューの"Personal Information"のところは、自分の性別や出身国などを入力するだけなので、簡単に終わります。
"Academic History"には、以下のようにコミカレで受けた授業とGPAを入力する画面がありますので、しっかり埋めましょう。
編入生とって、ここでしっかりRequirementの授業を全て取っていることを示せないと不合格になるので、注意してくださいね!
"Supporting Information"は、課外活動や各大学が求める追加の書類などを送信するためのものです。
College ReportやMidterm Reportを求める大学に出願する場合は、そのフォームもここでダウンロードできます。
課外活動は、合否判定の上で非常に重視される項目です。気合を入れて入力しましょう!
ボランティアやインターンシップなど、行ってきた課外活動はできるだけ多く記入しましょう!
ここまでは、どの大学に出願する人も記入しなくてはならない項目になります。
そして、最後にある"Program Materials"が、大学ごとの出願に必要な項目になります。
エッセイなどもここに記入することになります。
それぞれの項目を見ていきます。まずHomeの項目。
ここは、連絡先や提出期限などが書かれているだけで特に記入する項目はありませんので大丈夫です。
次にQuesitonsの項目です。
ここにはエッセイや、各学校が聞きたい質問事項が入力できるようになっています。
エッセイは合否判定の上で、GPAや課外活動と並んで非常に重要なので、準備をしっかりしましょう!
最後はRecommendationsの項目です。
ここでは、教授やインターン先の方などからの推薦状のお願いを送ることができます。ここに名前とメールアドレスを入力すると、その推薦人にメールが送られ、その推薦人がそのメールにあるリンクから推薦状を送れるようになっています。
推薦状を書いてくれる人を事前に見つけておきましょう!
ここまでの全ての項目の入力が終われば、ついに出願は完了です!
出願が完了すると、出願先の大学から、出願状況や提出書類の状況が見られるポータルへのアクセス方法がメールで送られてきます。
例えばRice Universityで言えば以下のような感じです。
多くの場合、ここで銀行の英文残高証明書(ドル表記)を求められるので、準備しておきましょう。
学費1年分以上の残高がある銀行口座がない場合、その分を払うためのローンの証明などの提出が必要です。
このポータルの提出物を全て提出し終われば、ついに完了です。
あとは結果を待ちましょう!
まとめ
今回は、コミカレから、4年生大学への編入出願の方法をRice Universityを例に出して解説しました。
アイビーリーグ(Ivy League)などのアメリカのトップ大学も同じような流れで出願できます。
ただ、エッセイは1500語以上のものを提出しなくてはいけないなど、非常に出願が大変です。
是非、できるだけ早く出願先を見定め、世界のトップレベルの大学への編入を目指しましょう!