【合格体験記】UC Berkley - Economics -Shuhei Koike - DVC
始めに
今回はUC Berkley(世界ランキング8位)にEconomics専攻で合格した先輩にインタビューしました!この先輩はUCLAにも合格されているので、UCLA志望の方も必見です!UCのEconomiocsメジャーは看板学部であり、合格率は
- UC Berkley(14%)
- UCLA(13%)
と超難関です!(その他のキャンパス、メジャーの合格率はこちら参照)そんな先輩に合格の秘訣を聞いたのでぜひ参考にしてください!

プロフィール

名前:小池 修平
Instagram:koike.shuhei2580
専攻:Economics / Business Economics
座右の銘(任意):常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである
出願先と専攻(結果):
- UC Berkeley, Economics 合格
- Columbia University, Economics (School of General Studies) 合格
- UCLA, Business Economics 合格
- UC Irvine, Business Economics 合格
- UC Davis, Economics 合格
- UC Santa Barbara, Economics & Accounting 合格
- 進学先:UC Berkeley, Economics
入学学期:2025 Fall
出願時GPA:4.00
今のキャンパス・大学を選んだ決め手
起業を志している自分にとって、シリコンバレーに近い環境は大きな魅力でした。
また、Berkeley SkyDeckというスタートアップ支援プログラムにも関われるチャンスがあります。ここで世界中から集まる起業家とつながることで、自分の可能性をさらに広げたいと思いました。
バークレーを志した理由は、『バカヤンキーでも死ぬ気でやれば世界の名門大学で戦える』(書籍情報はこちら)を読んだことがきっかけです。彼の人生が過去の自分自身にすごく当てはまり、バークレーに行きたいと強く思うようになりました。
アメリカでEconomics専攻しようと思ったきっかけ
コミュニティカレッジに進学する際、専攻を選ばなければならなかったものの、当時の自分には特に関心のある分野はありませんでした。
そんなとき、父が買ってきてくれた『現代経済学の直観的方法』という本を何気なく読み始めたことが転機となりました。それまでの自分は、自分の「半径1メートル」の世界の中だけで生きていました。しかし経済学という分野を通して、お金の動き、社会の構造、そして世界全体の動向を知ることで、「世の中ってこんなふうに動いていたのか」と、経済学に対して面白さを感じることができました。それが、経済学を学ぶ決意をした原点になります。
競争率が高いけど、どういう迷いとか葛藤があったのか、どのようにして乗り越えたか
出願にあたっては、大きな葛藤がありました。特にUC Berkeleyへの出願では、Economicsで出すか、より合格率の高いPolitical Economicsで出すかで何ヶ月も迷いました。実際にBerkeleyのEconomics専攻の合格率はわずか14%。一方でPolitical Economicsは45%です。しかも、どの専攻で出願しても、入学後は「Letters and Science」という同じ学部に所属し、1学期目で成績さえ満たせばEconomics専攻へ変更(Declare)することも制度上は可能です。合理的に考えれば、Political Economicsで出願し、入学後にEconomics専攻へと変更する方法が、安全で賢明な選択ではありました。
実際にこの方法を活用して経済学にDeclareした先輩もいたので、尚更その方法は魅力的に映りました。ただ、最終的には「将来BIGになる男が、このたかが14%の壁すら超えられなくてどうする」と思ったので、Economicsで出願することにしました。UCLAでも同じです。Economicsは合格率が15~20%、Business Economicsなら10%前後です。
しかし、どちらにせよ10%の壁を突破できないようでは、将来トップ1%の人間にはなれない。だからこそ、あえて狭き門を選びました。とはいえ、この戦略は誰にでもおすすめできるものではありません。私は「自分の可能性を見極めたい」という想いがあったからこそ、あえてリスクを取りました。しかし、確実に合格を目指すなら、合格率の高い専攻で出願するのも、懸命な判断だと思います。
DVCで取った授業
Fall 2023
ECON | 220 | Principles of Macroeconomics | 3.0 | A |
ENGL | 122AL | First-Year College English Intensive for Multilingual Studen | 5.0 | A |
MATH | 192 | Analytic Geometry and Calculus I | 5.0 | A |
MATH | 140 | Tutor Training | 1.0 | A |
MUSIC | 110 | Music Appreciation | 3.0 | A |
Spring 2024
BUSAC | 186 | Financial Accounting | 4.0 | A |
COUNS | 140 | Student Success for International Students | 3.0 | A |
ECON | 221 | Principles of Microeconomics | 3.0 | A |
KNACT | 182B | Intermediate Volleyball | 1.0 | A |
MATH | 193 | Analytic Geometry and Calculus II | 5.0 | A |
MUSIC | 117 | History of Rock and R&B | 3.0 | A |
Summer 2024
ENGL | 126 | Critical Thinking: Writing about Non-Fiction | 3.0 | A |
Fall 2024
ANTHR | 130 | Cultural Anthropology | 3.0 | A |
BUSAC | 187 | Managerial Accounting | 4.0 | A |
KNACT | 182C | Advanced Volleyball | 1.0 | A |
MATH | 142 | Elementary Statistics with Probability | 4.0 | A |
SOCIO | 120 | Introduction to Sociology | 3.0 | A |
Spring 2025
ANTHR | 115 | Primate Evolution and Adaptation | 3.0 | A |
ETHN | 101 | Introduction to Ethnic Studies | 3.0 | A |
HIST | 124 | History of California | 3.0 | A |
KNACT | 182A | Beginning Volleyball | 1.0 | A |
OCEAN | 102 | Fundamentals of Oceanography with Laboratory | 4.0 | A |
* P/NP不使用。
各科目の対策
Economics
授業後には必ず教授に質問しに行き、Office Hourにも頻繁に通っていました。課題も仲良くなったクラスメイトと一緒に取り組むことでこなしました。
何よりも、「わからないことを一人で抱えない姿勢」が大切だと思います。
English
英語クラスはすべてオンラインで履修するのがAを取る近道です。英語に不安がある人は「AL(第二言語話者向け)」クラスから始めるのもおすすめ。
私はENGL-122をALで、ENGL-126はネイティブ向けクラスで受講しました。
Math
難関とされるMath193(微積分II)は早めに(出来れば日本にいるうちに)先取りしておくのが鍵です。
私は受講前の冬休みにある程度の内容をインプットして備えました。それだけではすぐに授業で置いていかれるので、アメリカに戻ってからも常に予習と復習はしてました。
教授選びも大事ですが、結局は「毎日やること」が最大の秘訣だと思います。私は楽な教授が取れなかったため、毎日数学には触るようにしたり、クラスメイトに聞いたり教授のOffice Hourにも通うようにしてました。
その他IGETC(一般教養)
私は、暗記系科目は、「寝る前にざっくり暗記 → 朝早く起きて細部を覚える」学習法を使っていました。
英語力に自信がない場合は、事前に日本語で予習すると理解しやすくなります。重要な単語だけは英語と日本語でしっかり押さえておけば問題ないと思います。
暗記系の科目に関しては、授業中にどれだけ内容を理解できているかが重要です。もし教授の話す英語が9割以上聞き取れるのであれば、授業をしっかり聞くだけで、試験前の勉強時間はかなり短縮できます。ただし、教授の話している内容が9割は聞き取れない、もしくは理解できないと感じる人は、必ず予習してください。理想は英語での予習ですが、ネイティブスピーカーでもない限り、日本語の方が圧倒的にインプット効率が高いです。
具体的には、授業で使う教科書や教材を、ChatGPTやDeepLなどの翻訳ツールを使って、日本語で全体像を把握してください。
そして、出てきた重要単語や専門用語だけを「英語と日本語の両方」で覚えるようにする。
これだけで、授業中に「ついていけない」「何を話しているのか分からない」と感じる場面が激減します。「どうせ分からないから後で復習しよう」と思って授業を聞き流す人ほど、試験前に地獄を見ます。授業内で理解することが、最大の時短であり、最も効率のいい勉強法です。英語に自信がない人ほど、英語で頑張るのではなく、「自分の理解力を最大化できる方法」を選ぶべきです。
主な課外活動とどのように見つけたか
・Rwanda🇷🇼での教育支援ボランティア(経済学の教授と知り合い経由)
・Tanzania🇹🇿でのマイクロファイナンスプログラム(Projects Abroad経由)
・International Student Club(初学期に色々なクラブに行きまくり、Officer募集してたので応募→合格)
・Volleyball Club(バレーボールの授業で仲良くなった友達経由)
・Kurumi日本語学校(知り合いからのお誘い)
合格のために勉強面で頑張ったこと、苦労したこと
自分は中高生活で本当に全く勉強していない人(400人中400位)だったので(笑)基本的にどの科目も人並みになるには苦労しました。
アメリカに来る前の夏休みで、専攻科目の経済学のマクロとミクロを日本語である程度インプットしておきました。
英語はカナダの語学学校でBe動詞から半年間、日本に帰ってきてから渡米までの1年半の間、文法・リスニング・スピーキング・ライティングを勉強しました。
数学は半年ほど時間をかけて、中学校1年生の内容から大学数学の触りまで勉強しました。
合格のために勉強以外で頑張ったこと、苦労したこと
改心して生まれ変わること。自分にとって本当に大変だったのは、人間としての「根っこ」を変えることでした。
「自分を変える」とは、外見や口調を変えることだけでなく、習慣と思考を根本から塗り替える必要がありました。
Application出してから合格発表までの過ごし方や準備
私はちょうど会社を立ち上げていて多忙だったので、最終学期は一瞬で過ぎました。やりたいことがあるなら、思いっきりやればいいと思います。遊びたいなら遊ぶ。それも一つの選択です。
合格発表から学期開始までの準備や心得
夏休みにどれだけ準備できるかで、編入後の生活が楽になるかが決まると思います。私は経済と数学を復習します。
そして何より、「ようやくスタートラインに立っただけ」という意識を持つように心がけています。
コミカレ生活は「マイナスをゼロに戻す期間」。本当の勝負は編入後からですし、人生のスタートラインは編入先を卒業した先にあると思います。
後輩達へのアドバイス
皆さんにはそれぞれの背景や事情があると思います。だからこそ「ここだけは頑張る」と決めて、編入エッセイまであと少し、全力を尽くしてください。授業面なら、どの授業も決してなめてかからないこと。舐めてかかった授業ほど、最後の方苦労します。
コミカレは、いわば「敗者復活戦」の舞台です。本当のエリートはそもそもコミカレに来ません。だからこそ、自分の弱さや未熟さを受け入れ、何度でも挑戦してほしい。失敗しても許されるのがコミカレの魅力です。置きに行く生活ではなく、全力で挑戦して、「失敗から学ぶこと」がコミカレで必要だと思います。そして失敗した経験が多い人ほど、人としてより魅力的になります。そんな人物をUCは求めています。
また、合格発表まで暇な時間を作りたくない人は、州外出願をした方がいいです。私はColumbia大学に申請しました。アメリカの大学には全く詳しくないので、そこしか出してませんが、詳しい方でしたら私立大学も視野に入れた方がいいです。New York大学やBoston大学など、名門な上に奨学金も比較的出やすいので、私立大学はおすすめです。環境を変えたい人にとっても州外編入はぜひおすすめです。
メンタル面はしっかりやってきたなら受かるという自信は出てくるはずです。もちろん不安はあると思いますが、それ以上に、「ここまでやってきた」という事実が不安を和らげてくれます。
最後に、周囲を頼る勇気を持ってください。私も昔は「人に頼るなんてプライドが許さない」と思っていました。でも、そんな小さなプライドを捨てて、自分の足りない部分を認めて、補い合える人の方が、ずっとカッコいい。これはバークレーに合格した今でも、そう思います。
提出したエッセイ
テーマ1
Describe the most significant challenge you have faced and the steps you have taken to overcome this challenge. How has this challenge affected your academic achievement?
提出したエッセイMy significant challenge was transforming my life from rock bottom. Since middle school, I had completely failed academically. Rebelling against my parents' constant scolding, I stopped coming home, made the nightlife my escape, and turned to delinquency with like-minded people. Despite my actions, my parents never gave up on me. Over time, I started hating myself for not moving forward with my life. At 19, my older sister said, “his life is over,” triggering me to face myself and sparking a strong desire to change my life. Believing that completely transforming my environment was necessary, I stopped my delinquent behavior and decided to enter a new world through studying abroad.
I went to a language school in Canada, but I couldn’t speak English at all. Out of embarrassment, I pretended to understand during conversations. One day, my roommate advised me, "If you don't understand, you should ask us to repeat." Although I felt embarrassed and apologetic, I made a conscious effort to gather courage and ask for clarification, which gradually improved my English. Not deceiving myself and making an effort led to growth.
The experience in Canada and discovering the joy of self-growth inspired me to continue studying abroad. My father supported my decision, and I realized how truly blessed I was.
Since I hadn't studied at all during middle and high school, I knew I would need continuous effort to survive abroad, so I dedicated a year and a half in Japan to relearning English and math from seventh grade. After entering community college, I thoroughly implemented the self-management skills I had been lacking. Following my housemate’s advice, I created to-do lists, used calendar apps, and regularly attended office hours to catch up with classes. My past struggles led to growth, and my increased motivation to learn led to obtaining a scholarship.
Looking back, the delinquent behavior and struggles I had experienced and overcame have become an important foundation of who I am today. Since my journey wouldn't have been possible without my family and friends, I want to become someone who can support others in the same way.
(350 words)