UCSD編入 渡米・学期開始のTo Do

UC San Diego Geisel Library

はじめに

こちらの記事では、UCSDに編入する際の、F-1 Visa関係の手続き、入寮の手順、オリエンテーション、生活基盤について解説していきます。

合格から入学手続きまで、Applicant Portal内で行う一連の手続きと履修登録については前回の記事「UC San Diego 合格から編入学の手続き」で解説しています。合格取り消しとならないために、ToDoを時系列で解説していますので、ぜひご活用ください。

一時帰国者が必要なこと

渡米書類

渡米の書類はコミカレと同じです。

必須
  • パスポート
  • F-1 ビザ 
  • I-20

一番上の欄の左下、Form Issue Reasonを確認しておきましょう。コミカレからの編入の場合はほとんどの人がTransfer Pendingとなっていると思いますが、間違えがないかチェックをしておきましょう。稀に大学側のミスが発生しています。

  • Transfer Pending ··· SEVISがアクティブな状態で米国内に滞在していた場合
  • Initial Attendance ··· 編入で初めて渡米する場合
  • Transfer from School ··· 編入直前の教育機関がnon-SEVIS schoolだった場合
念の為に所持
  • SEVIS 支払いのレシート
  • 残高証明
  • 家の住所がわかるもの (契約書、大学側・大家とのメールのやり取りetc)
  • 履修するクラスがわかるもの (単位数の確認のため)

最重要:SEVIS Check-In

アメリカに到着してから10日以内にSEIVISを有効化するために、iPortalにログインして “Check-In for I-20/DS-2019 Activation” を提出する必要があります。まずは自分のI-94 (出入国履歴)をダウンロードしてから手続きに進んでください。公式サイトから Get Most Recent I-94を選びます。F-1 Visa 継続でトランスファーの場合、どちらも数分で終わります。

SEVIS Check-Inに関するお知らせメールには、UCSD以外から奨学金を受けている方は、 学期が始まる前の日までに“Third Party Billing Contract” という手続きをStudent Financial Solutionsにて行う必要があるとも記載されているので、確認しておきましょう。

寮関係

UCSD 寮の広場

入居日と時間

ここでは、2024年度のトランスファー生の寮を例に解説するので、必ず自身のアパートメント、入学年度のポリシーを確認してください。

入居日と時間の決定は、2024年度は9/6までとなっていました。8月下旬のRoom Assignmentの発表と同時に予約できるので、すぐに手続きを完了させましょう。30分単位で枠が用意されていますが、ほとんどの人がオリエンテーションの1-2日前を選ぶので、良い日程はかなり早く埋まってしまいます。

Room Assignmentですが、自身の部屋だけでなく、ルームメイト・ハウスメイトの情報もわかるので、早くから連絡をとることもできます。RA (寮長)は必ず前年度からいる学生で早めに入居する可能性も高いので、先に部屋の様子の写真を送ってもらえるかもしれません。

正規の入居期間は9/20頃(クラス開始の1週間前)にスタートします。大まかに所属カレッジのオリエンテーションの1~2日前となっていました。

ただし、9/16ごろからEarly Move-inも可能です。これらはRAを担当する者、正規の入居期間までの日割りの滞在費を支払う学生、あるいは滞在費の代わりにボランティアとして正規の期間に入居してくる学生の事務手続きをオフィスで手伝う者が入居できます。

入居ステップ

入寮の時間は8:00-16:00です。UCSDの寮では16時以降の入居ができないため、間に合わない場合は友人の家かホテルに宿泊する必要があります。契約やルームメイト間でのルールの解釈によっては、RAやハウスメイトに頼んで彼らのゲストという形で一晩泊めてもらう(先に上がらせてもらう)という手も考えられますが、違反とみなされる可能性も十分にあるので、あまりお勧めはしません。

入居までの手順
  1. 入寮の時間に、自身の居住エリアのResident Office
  2. Office前のCheck-in Spotに向かう:看板かテント有り
  3. Qwik Pass という入所者に届くドキュメントと身分証明 (パスポートや免許)を提示
  4. 仮のカードキーと学生証が渡されて、解錠方法を教わる
  5. そこから自分の部屋に向かう:基本的にRA (Resident Advisor)が寮にいる。
  6. 入居から4日以内にResident Officeにて、自分の学生証にカードキーを紐づける

数名ですが、大学側の不手際で入居のタイミングまでに学生証ができていないことがありました。その場合は別で指示に従いましょう。

備え付けと購入必須の生活用品

トランスファー生の寮を参考にリスト化しました。寮がカレッジによって何種類もあるので、不明点はResident Advisor (寮長の学生)やオフィスに確認することをお勧めします。

キッチンとシャワールーム、トイレは1-2週間に1度、お掃除の人が来てくれます。

備え付け購入が必要
共同スペース
・冷蔵庫
・パントリー
・コンロ (4口)
・オーブン
・ゴミ袋・ゴミ箱
・トイレットペーパー
・食器の乾燥ラック
・ダイニングテーブル・ソファ
・掃除機
・洗濯機 (寮の敷地内のコインランドリー)

自室
・デスクと椅子
・デスクの本棚
・タンス
・クローゼット
・ベッドフレームとマットレス (サイズは基本Twin XL)
・窓のブラインド

寮によりけり
・前の人が置いていった食器や調味料類
キッチン:ルームメイトと要相談
・調理機器 (レンジ、炊飯器など)
・浄水器
・フライパン、鍋など調理器具一式
・食器
・タッパー、ラップ、ジップロックなど保存用
・キッチンペーパー
・食器洗剤、スポンジ、布巾

お風呂・洗面用品
・シャンプーなど個別使用の物一式
・タオルドライヤー・ヘアアイロン
・足拭きマット

自室
・デスクライト
・シーツ、枕、掛け布団
・延長コード
・ハンガー
・(収納ボックス)
・洗濯物かご
・洗剤・柔軟剤

その他おすすめの物資
・折りたたみのキャリーカート (Price Centerがやや遠いので)
・消臭剤・芳香剤 (古い建物に当たると少し変な匂いがするかも)
・ヒーターか毛布 (海の近くなので朝晩が冷え込む)
・デスクチェア用のクッション (プラの椅子なので座面が冷たく硬い)

郵送について

寮の学生の荷物は、Geisel Library目の前のPrice Center内にあるThe Troveというオフィスに届きます。実際のアドレスとは別に郵送用のPO No.が入ったMailing Addressがあり、Housing Portalに示されています。

また、自分の荷物を受け取ってもらえるようになる日付は自身のHousing PortalやWebに記載されています。これより前に届いてしまうと受け取り拒否されるので注意が必要です。

また、The Troveではロッカーに収容される荷物とバックオフィスに収容される荷物の2種類があります。ロッカーはStudent IDをスキャンして開きますが、バックオフィスはスタッフから直接受け取りになります。

  • ロッカー:平日7am-11pm、土日祝 9am-11pm
  • バックオフィス:平日 9am-3pm

Amazonでの注文はEighth College周辺にAmazon Lockerがあります。

オリエンテーションへの参加

自身の所属カレッジのオリエンテーションには参加必須です。別記事でも紹介しましたが、New Triton Advisingにログインして、自分で日程を選ぶ必要があります。

寮に住む場合は一番遅い日付になることが多いと思います。2024年は9月の3週目の後半 (木・日)でした。

最も大事な注意点としては欠席、30分以上の遅刻、途中退出は「未完了」とみなされて冬学期の履修登録ができなくなります。どうしても参加できなかった場合については後日、別途の説明会に参加することでオリエンテーションを完了できるそうです。

各グループに別れて、OL (Orientation Leader)と行動します。オリエンテーションは9:00-16:30までと長丁場ですが、定期的に出席が取られているため、勝手に抜けないようにしましょう。

ちなみにInternational Studentのオリエンテーションも9月3週目の前半ありますが、こちらはRecommendedなので参加できなくても問題ありません。

寮のオリエンテーション

寮のオリエンテーションとして、Meet Upイベントが1-2回あります。寮のルールやLSA (本当にこのルーム/ハウスメイトで良いかのConfirmation)に関するものです。こちらはRAから案内がくるので、参加必須のものは必ず参加しましょう。

学業面での準備

専攻のSpecializationを選択する

一部の専攻内では、Specializationを選択して細分化されたカリキュラムを受けること、そして、専攻+専門分野が明記された学位を受け取ることができます。以下の専攻の人でSepcializationを選びたい、あるいは選ぶ必要がある人は必ずMy TritonLinkというポータル内で操作を済ませておきましょう。特にアカデミックカウンセリングを控えている場合は、カウンセラーからの適切なアドバイスを受けるためにもぜひやっておくことをお勧めします。

  • Biology
  • Cognitive Science
  • Computer Science
  • Human Developmental Science
  • Linguistics
  • Psychology
  • Structural Engineering

こちらからMy TritonLinkへ進みます。

手順

  1. My TritonLinkへログイン
  2. メニューバーから “Advising & Grades” 
  3. “Major & Minor” を選択
  4. Current Major の “Change”をクリックして、「今の専攻 + Speialization」として表記されている物をクリック
  5. 問題がなければすぐにアップデートされる

履修登録のWaitlist

WaitlistはSecond Pass (2回に分けて実施される履修登録の2回目の期間) から1クラスのみエントリーできます。

UCSDのWaitlist Policy and Proceduresによると、Prerequisiteや単位数、履修登録の遅れといった問題がなければ、Waitlistから自動的にEnrollされると書いてありますが、状況によっては自分でWebRegから操作する必要も出てくるので頻繁にWebRegとメールをチェックしておきましょう。

他の学生がドロップして空きが回ってきたら、Emailに「履修登録完了の報告」あるいは「WebRegから自分で登録する指示」が入ります。

自分で登録する場合の指示は以下

これに従い、、、

  1. WaitlistのDropをクリックする
  2. Enrollが表示される
  3. Enrollをクリックする

で、履修登録が完了します。

この時に、サイト上では画面をリフレッシュしてもAvailable Seats (空きの枠)がゼロと表示されているかもしれませんが、きちんと確保されているのでパニックにならずに落ち着いてすぐにEnrollをクリックしてください。

Academic Advising

Drop-InのAcademic AdvisingはMy TritonLinkから開催時間内にDrop-Inでいつでも受けられます。ちなみに予約をとってしっかり話し合いたい場合は、Week 3以降からアポイントメントがオープンします。

UCSD生が受けるAdvisingは2種類あって、専攻のAdvising所属カレッジのAdvisingです。

Advisor直伝の編入生がAdvisingを受けるコツは「まず自分の学部 (Department)か専攻 (Major)のAdvisorと話して専攻科目の計画の大枠を立ててから、カレッジの教養科目を組み込むための相談に来ること」だそうです。

また今学期や次の学期の必要クラス(できれば卒業まで全て) について事前に調べておいて、アドバイスを求めるのがいいと思います。〇〇 course offeringsで検索すると昨年度分と今年分のクラスの開講学期がわかるので、来年の予定もある程度見通しがつきます。特に編入生は入って早々残り2年短く取り返しがつきにくいので、取らなければいけないクラス、取りたいクラス、開講している学期を把握しておきましょう。

専攻のRequirementがわかったら、次にカレッジのAdvisorと話します。カレッジのAdvisorとは、一般教養の残りやカレッジ独自の必修、DEI (UCSD生に課される多様性に関係する科目)をどう埋めるか話し合います。編入生だと、これらが2〜3科目程度なので、先に「専攻科目を固める」やり方が良いようです。

生活編

入れるべきアプリ

Pronto

San Diegoエリアのバス・電車の公共交通機関のアプリです。UCSDでは全学生がサンディエゴエリアの電車やバスなどの公共交通機関にチャージなしで乗り放題の対象となります。アプリをインストールし、@ucsd.eduで終わる学生メールで登録するだけです。

UC San Diego

学校公式のアプリです。Student IDのバーコード表示や学内の無料シャトルバスのスケジュールなどがみれます。

TransLoc

UCSD学内の無料のシャトルバスの位置情報とスケジュールがわかるアプリです。

MyChart

UCSDの医療保険のアプリです。学内にクリニックがあるので、診察を受けたり予防接種を受けたりする際の予約に便利です。

iClicker

授業の出欠を取るためのアプリで、教授によってはこちらを使用します。ucsd.eduのメールでログインします。2週間のトライアルがあり、それ以降はお金がかかります。

最初の週におすすめのソーシャルイベント:Meet the Beach

Meet The Beach 2024

2024年度はFallが始まった直後の最初の土曜日に開催されました。これはUCSDの学部と院の1年目の学生と編入したばかりの学生が参加できます。Free MealやUCSDグッズの配布、さらにはサーフィンやカヤック、エアリアルシルクといったスポーツ系のアクティビティも無料で体験できます。(時間帯の予約は必要)

コミュニティや課外活動

最初の週はUCSDのシンボルであるガイゼル図書館の前で大々的に部活の勧誘が行われています。スポーツ系は海側のRIMACというフィットネス施設が集結しているあたりでも多くウェルカムイベントがあります。

また、学業関連での活動に従事して極めたいという方は、ラボであったり、ゲストスピーカーが訪れるようなセッションにも行ってみましょう。

加入するためにApplicationやTryoutのある部活やコミュニティもあるので、こちらは学期前からチェックしておきましょう。現役メンバーや組織とほとんど関わりのなかった新参者のFreshmanや編入生が、最初の学期から入ることはやや難易度が高いかもしれませんが、挑戦する価値はあると思います。もし初学期からの加入は難しいと言われても、UCSDには多様で有意義な活動やコミュニティがあるので、興味のあるイベントに積極的に参加し、徐々に交友を広げていきましょう。

公共交通機関と買い出し

周辺のお店のMap

キャンパス内にはUCSD Central Campus Stationという路面電車の駅があり、数駅でUTCやNobel Driveというショッピングモール街に行けます。ほぼ駅直結で、あまり外を歩かなくても良いのがありがたいです。UCSD内のTargetはやや割高であるため、Nobel DriveのTrader Joe'sはUCSD生に大人気です。

青いラインが大まかに電車(Trolley)とバスが通っている路線を示しています。TrolleyのBlue Lineに乗れば、UCSDと、空港・Nobel Drive・UTCは乗り換えることなく移動できます。バスに乗り継げば、Keary Mesaにある日系のお店 (Mitusya, Nijiya, Daiso)、Target、Costcoなどに行けます。

まとめ

最初の週はしっかりSan Diegoでの生活に慣れて、授業が本格的に始まるまでに英気を養いましょう!!

編入の手続きは前回の記事に記載していますので、ぜひ確認にご使用ください。

UC San Diego 合格から編入学までの手続き

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