UC 入学・編入前の予防接種について

はじめに

こちらの記事はUC入学・編入学に際して必要な予防接種についてまとめています。元々はUCSD編入準備という記事に掲載していましたが、予防接種のRequirementは基本的には、UC Healthが定めている基準に基づいてUC全体で共通しているので、予防接種の記載部分のみ抜粋しております。

この記事は2025年5月時点でのUC HealthとUCSDの公式情報に基づいた内容になりますので、この記事に併せて、ご自身の合格者ポータル(必要であれば、+α 学生寮・滞在先の定める規定など)をダブルチェックしましょう。

公式情報のリンク

必要な予防接種と検査類のリスト

注意点

  • 一般的な日本人がすでに接種済みの項目」と「新規で接種が必要なワクチン」がある
    • 必ず母子手帳を確認して不足しているワクチンや抗体検査の必要性を洗い出す(※ 自身の生まれ年から定期接種を確認することもできますが、最終的には母子手帳の記録から何が必要か決定すること
    • UCSDのサイトではおたふく・麻疹・風疹がMMRとして一つの混合ワクチンとなっているが、接種回数か抗体値の基準を満たしていれば、それぞれ別々に打っていても問題ない
    • 接種記録や抗体の有無の確認であるため、過去の罹患歴だけでは不十分
    • 日本で打つ場合は数日から1週間空けて打つので余裕を持って計画すること
  • 大学のメディカルセンターで打つ場合は、大学側の保険で無料で接種できる場合もあるが、通常の締切では間に合わない可能性が高いため、日程や締切の免除・延長など要確認
    • 理由を連絡せずに締め切りを過ぎた場合、履修登録ができなくなるといったペナルティが発生する可能性があります。
  • 上記のUC Healthの書類には、インフルエンザワクチンが『必須』リストに入れられているが、ポリシー詳細のドキュメントをクリックすると「2021年11月19日までにUCの大学内で活動する学生や教職員」とあるため、2025年5月時点では入学前に完了することは不要。(ただし、自身の合格者ポータルや寮・滞在先の規定をダブルチェック)

必須ワクチンの表と完了基準

必須ワクチンUCSDでの必須基準(※罹患歴のみでは抗体保持の証明にはならない)一般的な日本人学生 (2000年代生まれ) のTo Do 確認
Meningococcal Vaccine
髄膜炎
- 1回以上
- 16歳以降
ほとんどの人が接種が必要
T-dap
破傷風・ジフテリア・百日咳混合ワクチン
- 1回以上
- 11歳以降かつUCSD入学時から10年以内
ほとんどの人が接種が必要
Varicella (Chicken Pox) Vaccine
水ぼうそう
いずれかを満たす
抗体検査にて基準値を満たす
② 1歳以降で2回以上接種(間隔は28日以上)
幼児期に0-1回だけ打っている人が多い (2014年以降に定期接種化・2回に変更)
抗体検査 or 追加で1-2度接種
Mumps
おたふく
いずれかを満たす
抗体検査にて基準値を満たす
② 1歳以降で2回以上接種(間隔は28日以上)
幼児期に0-1回だけ打っている人が多い (任意接種のため)
抗体検査 or 追加で1-2度接種
Measles
麻疹
いずれかを満たす
抗体検査にて基準値を満たす
② 1歳以降で2回以上接種(間隔は28日以上)
ほとんどの人が幼児期に2回接種済み

※MR (麻疹風疹の混合ワクチン) として接種しているパターンが多い
※ 2005年以前の生まれは1回の場合もあるため要注意
Rubella
風疹
いずれかを満たす
抗体検査にて基準値を満たす
② 1歳以降で2回以上接種(間隔は28日以上)
ほとんどの人が幼児期に2回接種済み

※MR (麻疹風疹の混合ワクチン) として接種しているパターンが多い
※ 2005年以前の生まれは1回の場合もあるため要注意
TB Screening
結核検査
アジア圏の学生は「今、結核にかかっていないか」検査が必要血液検査が必須(疑いがあれば精密検査)
コロナワクチン
(※ UCSDのPDFフォーム上には残っているが、UC Healthのチェックリストでは、現在、コロナワクチンの項目がなくなっている)
3つのうちいずれかを選択
① 2023年秋以降の最新のワクチンを接種
② 医療上の理由(既往症やアレルギー)による免除:医師からの診断書・証明を提出
③ 安全性や軽度の副作用に対する健康不安や宗教上の理由により拒否(単純に打ちたくない場合も含む):全UC共通のDeclineフォームを提出
①〜③のいずれかをクリアすること

基本的には③で問題ない。10分程度で完了する。

(③のフォームはMyChartのNurseとのチャットに提出)
必要な予防接種の表

接種が推奨されているワクチン(必須ではない)

  • Hepatitis A vaccine (Hep A):A型肝炎
  • Hepatitis B vaccine (Hep B):B型肝炎
  • Human papillomavirus vaccine (HPV) :HPV (子宮頸がん等) 予防ワクチン
  • Meningococcal B (Meningitis B):髄膜炎菌B型ワクチン
  • Meningococcal conjugate (Meningitis):髄膜炎菌による感染症に対するワクチン
  • Pneumococcal vaccine: 肺炎球菌ワクチン(喘息などの疾患がある場合は推奨)
  • Poliovirus vaccine (Polio):ポリオワクチン
  • Vaccines for international travel:海外移動がある場合はそれに応じて

備考

  • おたふくや水疱瘡などの抗体検査は血液検査なので、結核検査と一緒に採血できる
  • 不明点やコロナワクチンの免除・拒否はMyChartのチャットからナースに連絡
  • 水疱瘡とMMRについて
    • 「幼児期に1回接種済み+検査で現在は抗体なし」というケース:もう一度、接種できれば基準を満たしたことになる(経験談なので、不安な場合はナースに要確認)

証明の提出様式

証明書の作成方法は主に2通り

  • 学校規定のフォームを医師に記入してもらう(UCSDの提出用フォームはこちら
  • 病院が英語での証明に対応していなければ、自治体の保険センター民間の書類翻訳サービスを使用

※どちらでも母子手帳でMMRや水疱瘡の接種歴を提示して英文証明にする必要がある

提出方法 (大学側がMy Chartを使用している場合)

  1. Applicant Portalを開く
  2. ImmunizationとTB Screeningの項目からMyChart (教育機関用の医療サービスのサイト)にログイン
  3. Menu → Immunizations and Screeningに書類をアップロード
  4. コロナワクチンはMenu→COVID-19
  5. トラブルや不明点があれば、チャットからナースに相談可能

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